エアコンの寿命はどれくらい? 耐用年数の目安や故障の前兆を解説!

エアコンをフル稼働していた夏もピークを過ぎ、エアコンをつけなくてもいい日が増えてきました。一方で、夏場に酷使したエアコンの調子が悪くなっているご家庭や事業所も多いでしょう。


油断しているとすぐに冬がやってくるため、故障が予想されるなら今のうちにエアコンを買い替えるのがおすすめです。秋はシーズンオフのため工事の予約も入れやすく、最適なエアコンをじっくり選ぶことができます。そこで今回は、エアコンの寿命や故障の前兆について解説します。




■エアコンの寿命はどれくらいなの?



内閣府の消費動向調査(2022年3月)によると、2人以上の世帯におけるエアコンの平均使用年数は13.7年です。また、買い替えの理由で最も多いのは「故障」で、全体の67.9%を占めています。


要するに、エアコンの寿命は大体13年程度であり、多くの家庭では実際に故障してから買い替えているということです。しかし、夏や冬に突然故障するリスクを考えると、このような買い替え方はあまり好ましくありません。


では、メーカーはエアコンの寿命についてどのように考えているのでしょうか? ここで参考になるのが「標準使用期間」です。標準使用期間とは、標準的な使い方をした場合にエアコンを安全に使える期間の目安をいいます(正常な動作を保証する期間ではありません)。メーカーによって差はありますが、多くの場合は10年間です。


また、エアコンの修理に使う部品(補修用性能部品)のメーカー保有期間も、多くのメーカーでは「製造打ち切り後10年間」としています。保有期間を過ぎると部品の在庫がなくなり、故障しても修理できなくなる可能性が高くなります。


こういった事情を考慮すると、購入から10年程度が「エアコンの寿命」と考えていいでしょう。10年目が近づいてきたら、特に異常がなくてもエアコンの買い替えを検討するのがおすすめです。




■もうすぐ寿命? エアコンの故障の前兆に注意



経年劣化したエアコンは、さまざまな異常が発生することがあります。これは故障の前兆なので、部品を取り寄せて修理するか、寿命が近いと考えて買い替えを検討しなければなりません。


たとえば、室外機からガラガラという異音がする時は、冷媒ガスを圧縮するためのコンプレッサーが劣化している可能性があります。エアコンの風から嫌な臭いがするなら、室内機の内部に汚れが蓄積したり、カビが繁殖したりしているサインです。クリーニングをしても臭うのであれば、奥までカビに侵食されていると考えなければなりません。


また、エアコンの効きが弱く、フィルターなどを掃除しても改善しない場合は、冷媒ガスが漏れて減少している可能性があります。これはガスの補充や配管の補修で改善できる場合もありますが、購入から年月が経過しているなら買い替えてしまった方がいいでしょう。


さらに、室内機の電源が入らない時は、リモコンが故障しているケースと室内機が故障しているケースの両方が考えられます。リモコンに問題がなく、室内機の応急運転スイッチを押せば電源が入るようなら、室内機の受信部(受光部)の故障を疑うべきです。こちらも修理コストが高くなりがちなので、購入から10年程度経過しているなら買い替えを検討してください。




■エアコンを長く使うためのポイント



統計上の平均使用年数やメーカーの標準使用期間は、あくまでもエアコンの寿命の目安です。使い方次第では、大きなトラブルもなく長持ちさせられる可能性があります。


寿命を延ばすための最も基本的なポイントは、フィルターをこまめに掃除することです。フィルターが目詰まりしていたりエアコン内部が汚れたりしていると、運転中のエアコンに大きな負荷がかかり、機能を低下させ寿命を縮めてしまいます。エアコンをフル稼働させる夏場や冬場は、2週間に1回程度のペースでフィルターを掃除するのがおすすめです。


一方、室内機や室外機の内部を自力で掃除するのは困難で、無理に掃除をしようとすると故障させてしまうリスクがあります。そのため、1年に1~2回程度のスパンで、専門業者にクリーニングを依頼するのがおすすめです。業者の力も借りて丁寧にメンテナンスを行い、それでも不具合が出てきたら早めの買い替えを検討しましょう!



Life Engineerでは、エアコン設備の用意から設置工事・メンテナンスまで一貫して対応しております。また、エアコンを交換する際、元のエアコンの撤去も対応可能です。


予算や機能などのご要望も丁寧にヒアリングを行い、最適なエアコンをご提案させていただきます。機能に不具合がある時の点検・修理・交換にも対応できますので、エアコンの調子が悪くてお困りの際は、何でもお気軽にご相談ください。


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