コロナ禍になってからさまざまな業種が売り上げを落としていることがニュースになっていますが、好調なのが家電業界。家時間が増えて暮らしを見直したことや、リモートワークの関係から、新たに家電を購入した人も多いのではないでしょうか?
その時に問題になるのが、配線です。
デスクまわりやキッチン、寝室などで使う家電が増えた分、どうしてもコードがごちゃつきがちに。スッキリさせるために束ねたいところですが、見た目だけを重視していると、実は危険な事故が起こりかねません。
今回は、コードをまとめる際に注意したいポイントを紹介します。
コードが原因で火災事故が起こるってほんとう?
電化製品を購入して箱を開封すると、コードが折り曲げられた状態で収納されていますよね。しかしだからといって、実際に使う時には折り曲げは厳禁。コードを束ねた状態で通電させると、発火の可能性もあるのです。
というのもコードを束ねることで発熱が妨げられ、熱がたまってしまうのです。
しかしコードを無造作に放置しておくと、コードが傷んでしまいます。そしてショートして火花が出た際、周囲に燃えやすいものがあると引火して、最悪、火事を引き起こしてしまいます。
日常にひそむ危険! 電源コードが原因の火災事例とは
これまでそんな事故はなかったから大丈夫……と甘く見るのは大間違い。
実際に日常の何気ないシーンで、コードによる火災事故が発生しています。その具体例を紹介しましょう。
まずはコードが下敷きになっていたことによる火災。
これはテーブルタップのコードが、ベッド下部の収納ケースの下敷きになっていたというものです。引き出しを出し入れするとその振動でコードが半断線状態になり、ついにショートして火花が布団に着火、出火を招いてしまいました。
コードが踏みつけ状態になって火災が起こったケースもあります。
食器乾燥機のコードをキッチンマット下に設置していたため、家事の際に受けるダメージが蓄積して、コード被覆が損傷。ショートしてキッチンマットに着火し、出火に至りました。
コードを曲げて使っていたため火災につながった例の一つに、電気アンカがあります。コードをベッドから垂らして10年間使っており、屈曲部のコード被覆が損傷、ショートそして出火しました。
束ねて使っていた出火例は、エアコン関係でもあげられます。
エアコン本体と壁の隙間にコードを束ね、その状態で20年稼働させていたケースです。エアコンが作動するたび振動が伝わり、コード被覆が損傷、出火につながりました。
そのコード、本当に大丈夫? 火災を防ぐ4つのチェックポイントとは⁉︎
このように、何気なくコードを扱っていると、いつ火災が起こるかわかりません。
実際に、あたりをぐるりと見回してください。
以下の3つのような使い方をしているところはありませんか?
・コードを束ねていないか
・コードが家具やマットの下敷きになっていないか
・コードが折り曲がっていないか
こんな使い方をしていたら要注意! ただちにあらためましょう。
また、コードをコンセントから外す際、プラグ本体をもつようにしていますか? コードを引っ張って外すと、負担がかかって半断線状態になりがちです。
延長コードによる「たこ足配線」も同様に注意が必要です。「たこ足配線」は断線の危険性があるので、プロとしてはオススメできません。
日々の安全を守る! 抜本的な対策のためにはプロに相談を!
では一体どうすれば……とお困りになられる方も多いことでしょう。
安心できる解決方法として、コンセント増設があげられます。
その際は必ず資格をもったプロに依頼すること。電源コンセントの増設・配線工事・修理は電気工事士の資格が必要です。
1年を通じてどの場所でどんな家電を使うのか洗い出してコンセント増設の計画を立てたら、専門業者に連絡しましょう。
東京都八王子市の「Life Engineer」では、都内をはじめ関東圏で電気・空調設備の購入対応から取り付け・メンテナンス工事一式を承っております。
年間400件以上の仕事をこなしており、リピーターが多いこともその仕事ぶりを物語っています。
機能・ご予算ともにお客さまに寄り添った視点で最適なご提案・工事をいたします。他店では無理、と言われたような場合でも、まずはお気軽にご相談ください!