ブレーカーの寿命はどのくらい? 役割や交換のタイミングを解説

皆さんこんにちは。東京都八王子市を拠点に、都内をはじめ関東圏で電気・空調設備工事などを手がけるLife Engineerです。


多くのご家庭では、突然ブレーカーが落ちて家の中が真っ暗になり、やむをえずブレーカーを上げに行った経験があると思われます。何のための設備なのかよくわからないという方もいるかもしれませんが、ブレーカーは家の安全を守るために重要な役割を果たしており、老朽化したら交換が必要なのです。ここではブレーカーの役割と種類、交換のタイミングについて解説します。




■ブレーカーの役割と種類



一般家庭におけるブレーカーは、電気を家中に分配する「分電盤」と一体化しており、箱に収められて玄関などに設置されています。分電盤の蓋を開けると、ブレーカーのスイッチが複数並んでいるのが見えるはずです。ブレーカーは大きく分けて3種類あり、それぞれ異なる役割を果たしています。ブレーカーの種類と役割を確認しておきましょう。



① アンペアブレーカー



左側に設置され、電力計から最初につながっているブレーカーです。電力会社との契約アンペア数を超える電流が流れた時、つまり電気を使いすぎた時に回路を遮断し、電力供給を止める役割を果たしています。なお、一部の電力会社ではアンペアブレーカーがなく、漏電ブレーカーがアンペアブレーカーの役割を兼ねています。また、アンペアブレーカーだけは電力会社の持ち物です。



②漏電ブレーカー



中央に配置されているブレーカーです。電気配線の破損やショート(短絡)による漏電が発生した際、感電事故や火災が発生するのを防ぐため、回路を遮断して電力供給を止める安全装置の役割を果たしています。また、ブレーカーの定格電流を超える膨大な電流が流れた場合にも落ちます。



③安全ブレーカー



右側に配置されているブレーカーです。家の中の各部屋に分岐して設置されており、対応する部屋において電気の使いすぎやショートなどが発生した際、回路を遮断して電力供給を止めます。消費電力が大きい家電を、同じ部屋で複数同時に使ってしまったような場合によく落ちます。




■ブレーカーの交換タイミングはいつ? 劣化を放置すると危険です!



ブレーカーや分電盤は、電気を安全に使うためには必要不可欠な設備です。しかし、ブレーカーや分電盤自体も電気設備であり、年月の経過とともに劣化していきます。一般的なブレーカー・分電盤の耐用年数(寿命)は15年程度です。それを超えると、さまざまな不具合が発生するようになります。


最も注意が必要なのは、漏電が発生したり過剰な電流が流れたりしてもブレーカーが検知せず、電力供給が遮断されないトラブルです。この状態を放置すると、火災や感電事故につながりかねません。また、電力を使いすぎているわけでもないのにブレーカーが落ちるトラブルも厄介です。頻繁にブレーカーが落ちれば、生活に支障をきたすでしょう。


このような事態を防ぐためにも、ブレーカーは適切なタイミングで交換する必要があります。可能であれば、15年おきに定期交換するのが理想です。また、電気を使いすぎていないのにブレーカーがよく落ちるなら、ブレーカーの故障だと考えるべきでしょう。分電盤の表面の熱・焦げ・変色・変形、「ジジジ」という異音も不具合を示しています。


さらに、壁や電気機器を触った時に「ビリッ」と痺れるなら、漏電が発生している証拠です。それにもかかわらずブレーカーが落ちていないのであれば、非常に危険な状態だと考えなければなりません。こういった異常・前兆が発生しているなら、すぐにブレーカーの交換を検討すべきです。




■ブレーカーの点検や交換は専門業者にご相談を!



ブレーカーの点検や交換が必要になった時、「DIYでできないかな?」と考える方もいると思われます。しかし、DIYによるブレーカーの点検・交換は、原則として行ってはいけません。なぜなら、ブレーカーの工事は非常に危険性が高く、専門的な知識や技術がない方が行うと感電死・停電・火災などのリスクがあるからです。


また、ブレーカーの工事には「電気工事士」の資格が必要で、無資格者が行うと3万円以下の罰金または3ヶ月以下の懲役が科せられます。安全で正確、そして法律を守った工事を行うためにも、ブレーカーの点検・交換は電気工事士の所属する専門業者に依頼しましょう。



Life Engineerでは空調工事に照明工事、配線工事など、電気工事全般を手掛けております。年間400件以上の仕事をこなし、高品質な工事により数多くのリピーターを獲得してきました。


ブレーカー・分電盤のメンテナンスや点検・交換にも対応しており、よく落ちる場合には増設も可能です。予算や機能などのご要望も丁寧にヒアリングを行い、最適なプランをご提案させていただきます。電気設備に関するお困りごとがある時は、何でもお気軽にご相談ください。


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